採用課題解決

2026.09.08

コンビニの人手不足はなぜ起こる?原因と限界になる前に取り組みたい対策5選

コンビニの人手不足はなぜ起こる?原因と限界になる前に取り組みたい対策5選

「求人を出しているのに応募が来ない」「せっかく採用しても数か月で辞めてしまう」「結局オーナー自身が深夜のシフトに入っている」——コンビニを経営していて、こうした状況が常態化していないでしょうか。

コンビニは全国に数万店舗が展開され、学生や主婦(主夫)にとって身近なアルバイト先というイメージがあります。それにもかかわらず、多くの店舗が慢性的な人手不足に悩まされているのが実情です。

この記事では、コンビニが人手不足に陥る原因と、限界に達したときに経営へ及ぼす影響、そして人手不足に陥りやすい店舗の特徴を整理したうえで、今日から取り組める5つの対策を解説します。

コンビニ業界の人手不足は深刻化している

コンビニ業界の人手不足は、以前から業界全体の課題として指摘されてきました。全国商工団体連合会の調査報告や日本経済新聞の報道でも、加盟店オーナーが従業員を確保できず、自身が長時間勤務で店舗を回している実態が取り上げられています。人手不足を理由に24時間営業の見直しを求める声が上がったことも、この問題の深刻さを示す出来事でした。

ここで浮かぶのが、「コンビニは店舗数も多く、誰もが知る身近なアルバイト先なのに、なぜ人が集まらないのか」という疑問です。知名度があり、応募のハードルも比較的低いはずの業種で人手不足が起きるのには、コンビニならではの構造的な理由があります。

そして最も見過ごせないのが、人手不足の穴埋めをオーナーや一部の既存スタッフが担ってしまっている点です。急な欠勤や退職が出るたびにオーナーが長時間勤務や休日返上で対応する状態が続けば、店舗運営は成り立っているように見えても、実態としては個人の無理によって支えられているにすぎません。この状態は長くは続かず、いずれ限界を迎えます。

コンビニが人手不足になる主な原因

まずは、コンビニが人手不足に陥りやすい原因を5つに整理して見ていきます。

1. 少子高齢化によって働き手が減少している

前提として、日本全体の生産年齢人口が減少しています。働き手の総数が減っている以上、コンビニを含むあらゆる業界で人材確保は難しくなります。

なかでもコンビニにとって影響が大きいのが、これまでアルバイトの中心を担ってきた学生・若年層の人口減少です。従来のように「近隣の学生に求人を出せば集まる」という前提が成り立ちにくくなっています。

限られた働き手を多くの業界が取り合う状況となっており、求人を出すという行為そのものは、もはや応募を保証してくれません。

2. 24時間営業なので多くの人員が必要

24時間営業の店舗では、早朝・日中・夕方・深夜と時間帯ごとにスタッフを配置する必要があり、必要な人員数がどうしても多くなります。営業時間が長いほど、埋めなければならないシフトのコマ数も増えるためです。

特に難しいのが深夜・早朝帯です。生活リズムや通勤手段の制約から働ける人が限られるため、慢性的にシフトが埋まりにくい時間帯となっています。

そして、必要人数が多いということは、欠員が発生する確率もそれだけ高いということです。急な欠勤や退職が起きたとき、代わりのスタッフを確保できず、オーナーや既存スタッフが穴埋めせざるを得ないケースが繰り返されています。

3. 業務内容が多岐にわたる

コンビニスタッフの仕事は、レジ・接客だけではありません。品出し・検品・発注・清掃・商品の調理など、担当する業務は非常に幅広い範囲に及びます。

さらに、宅配便の受付、公共料金の支払い、チケットの発券、各種証明書の発行など、店舗が提供するサービスは年々多様化しています。「コンビニ=レジ打ち」というイメージで応募した人が、実際の業務範囲の広さに戸惑うことも珍しくありません。

覚える業務が多いということは、新人が一人前になるまでに一定の教育期間が必要ということでもあります。採用してもすぐに戦力にならないため、人手不足の解消までにタイムラグが生じやすい点も、コンビニ特有の難しさです。

4. 他業種との採用競争が激しい

アルバイト・パートを募集しているのはコンビニだけではありません。飲食店・スーパー・ドラッグストア・物流倉庫など、同じ人材層を対象とする業種は数多く存在し、激しい獲得競争が起きています。

求職者は時給だけで応募先を決めているわけではありません。仕事内容、勤務時間、シフトの柔軟性、自宅からの通いやすさなど、複数の条件を比較検討したうえで選んでいます。

つまり、周辺の求人と比べて待遇や働きやすさの面で明確な魅力を打ち出せなければ、募集を続けても応募は集まりません。相場を下回る条件で募集を続けることは、採用活動をしているつもりでコストだけを消費している状態になりかねません。

5. 採用してもスタッフが定着しにくい

必要な人数を採用できたとしても、短期間で退職してしまえば慢性的な人手不足は解消できません。人手不足の問題は、採用だけでなく定着まで含めて考える必要があります。

離職の要因はさまざまです。業務量の多さ・シフトの負担・職場の人間関係・教育体制の不備などが重なって、早期退職につながります。

そして厄介なのが、人手不足そのものが離職を生むという循環構造です。人が足りない店舗では一人あたりの業務負担が増え、それを理由に退職者が出ます。すると残ったスタッフの負担がさらに大きくなり、次の退職者が出る。この悪循環に入ると、採用してもすぐに人が抜けていく状態から抜け出せなくなります。

EXPERT COMMENT

専門家のコメント – マイチームのシフト充足事例

この「採用しても定着しない」という悪循環を、『マイチーム(myteam)』を使って見事に打破したコンビニの事例があります。
その店舗では、特定の深夜スタッフに依存しており、その人が辞めるたびにオーナーが連日夜勤に入って疲弊していました。そこでマイチームを導入し、過去に1〜2回単発で入ってくれた優秀なスポットワーカーに声をかけ、10名ほど自社アプリに登録(プール)してもらいました。
結果として、「1人の固定スタッフの退職に怯える状態」から、「10人のワーカーが『今週は私が入ります』と柔軟に深夜シフトを埋め合ってくれる状態」へと変わり、オーナーは深夜シフトから完全に解放されました。

人手不足が限界に達するとコンビニ経営にどんな影響がある?

人手不足を放置した結果、店舗運営が限界を迎えるとどうなるのか。具体的な影響を3つ挙げます。

1. 接客・サービスの品質が低下する

必要な人員を確保できていない店舗では、レジ待ちの行列、品出しの遅れ、清掃が行き届かないといった問題が起こりやすくなります。

コンビニは立地条件が近い競合店と日常的に比較される業態です。「あの店はいつもレジが混んでいる」「商品が欠品している」という印象が定着すれば、顧客が離れ、売上の低下に直結する可能性があります。

2. 採用・教育にかかる負担が増える

離職者が増えるほど、求人募集と新人教育を繰り返す必要が生じます。求人広告費、面接の時間、教育に費やす工数が継続的に発生し続ける状態です。

しかもこの負担を背負うのは、多くの場合、店長やベテランスタッフです。ただでさえシフトの穴埋めで疲弊しているところに採用・教育業務が上乗せされ、中核人材の負担がさらに大きくなっていきます。

EXPERT COMMENT

専門家のコメント – マイチームによる教育コスト削減事例

コンビニにおいて最も重い負担が「レジ操作やタバコ・宅配便受付の教育」です。
ある店舗では、マイチームの仕組みを使って「過去に引っ越しなどで辞めてしまった元従業員(OB/OG)」を自社プールに登録させました。
繁忙期や急な欠員が出た際、このOB/OGにアプリから募集通知を一斉送信します。
すると、すでにレジの打ち方も店のルールも知り尽くした元スタッフが助っ人に来てくれるため、「現場の教育時間ゼロ」で即戦力を確保することに成功しました。

3. 営業時間の短縮・休業につながる場合がある

必要な人数を確保できなければ、そもそも営業時間を維持すること自体が難しくなります。深夜帯のシフトが埋まらず、時短営業を検討せざるを得ないケースも実際に発生しています。

人手不足は、接客品質や従業員の負担といった次元を超えて、店舗運営の存続そのものに影響する問題です。「まだ何とか回っている」という段階で手を打つことが重要になります。

人手不足に陥りやすいコンビニの特徴

同じエリア、同じ規模の店舗でも、人が集まる店とそうでない店があります。人手不足に陥りやすい店舗には、いくつかの共通した特徴が見られます。

1. 特定のスタッフに業務が集中している

発注・売場づくり・新人教育といった業務が特定のスタッフに依存していると、そのスタッフが休んだ際に他の人では対応できない状況が生まれます。

属人化は、業務が止まるリスクだけの問題ではありません。特定のスタッフに負担が集中することで、長時間労働や休暇の取りにくさにつながり、その人自身の離職を招く要因にもなります。最も頼りにしている人材ほど辞めやすい構造になっていないか、確認が必要です。

2. 新人教育の仕組みが整っていない

前述のとおり、コンビニはレジ・品出し・発注・清掃・各種サービス対応など業務範囲が広く、新人が覚えるべきことが多い業種です。

マニュアルや教育手順が整備されていない場合、指導するスタッフによって教え方や内容に差が生じます。「前の人と言っていることが違う」という状態は、新人にとって大きなストレスです。

十分なフォローを受けられないまま業務に不安を抱えた新人は、早期に離職しやすくなります。せっかくの採用を無駄にしないためにも、教育の仕組み化は欠かせません。

3. シフトの柔軟性が低い

「週3日以上」「1日5時間以上」「固定シフトのみ」といった勤務条件を設けている店舗は、応募できる人材の範囲を自ら狭めていることになります。

学生は授業や試験、主婦(主夫)は家事や育児、シニアは体力面、副業人材は本業の都合と、それぞれに事情があります。長時間・固定シフトを前提とした募集では、これらの層は最初から応募を諦めてしまいます。

勤務時間や日数を柔軟に設定できるかどうかは、採用の間口の広さに直結します。

4. アナログ業務や無駄な作業が多い

紙を使った情報共有や手作業による集計など、アナログな業務が多く残っている店舗では、スタッフ一人あたりの作業量が増えやすくなります。

二重入力や重複した確認作業など、本来削減できる業務に時間を取られていると、接客や品出しといった「人が対応すべき業務」に十分な時間を割けません。同じ人数でも、業務の設計次第で現場の余裕は大きく変わります。

コンビニの人手不足を解消する5つの対策

ここからは、実際に取り組める対策を5つ紹介します。

1. 求人条件・採用方法を見直す

求人を出しても応募が集まらない場合、まず確認したいのが条件面です。時給・勤務時間・シフト条件などが、周辺店舗や他業種と比べて見劣りしていないかを客観的に比較しましょう。

近隣の求人情報を実際に検索し、求職者と同じ目線で並べてみることをおすすめします。

次に見直すべきは、採用方法そのものです。掲載する求人媒体・募集を出すタイミング・求人原稿の内容など、変えられる要素は複数あります。

原稿では、「短時間勤務OK」「未経験者への研修あり」といった、求職者にとってのメリットを具体的に伝えることが効果的です。あわせて、仕事内容や勤務条件もわかりやすく記載しておけば、採用後の「思っていた仕事と違う」というミスマッチを防げます。

2. 多様な人材を採用する

学生だけをターゲットにした採用から脱却し、主婦(主夫)・シニア・外国人・副業人材など、幅広い層を対象とすることで、人材を確保できる可能性が高まります。

この方法には、シフトを埋めやすくなるという副次的なメリットもあります。それぞれ働きやすい時間帯が異なるため、組み合わせることで24時間の各コマを埋めやすくなるのです。たとえば、早朝はシニア・日中は主婦(主夫)・夕方以降は学生といった具合に、生活スタイルに応じた採用を設計できます。

なお、外国人を採用する場合は、在留資格や就労可能な範囲を必ず確認してください。あわせて、やさしい日本語や図解を用いたわかりやすい業務マニュアルを用意しておくと、受け入れがスムーズになります。

3. 教育体制を整えて定着率を高める

採用した人材に長く働いてもらうには、教育体制の整備が不可欠です。業務マニュアルや研修手順を用意し、担当者によって教える内容に差が出にくい環境をつくりましょう。

また、新人に一度に多くの業務を任せるのではなく、習熟度に応じて段階的に仕事を覚えてもらう方法も有効です。「1週目はレジと接客」「2週目から品出し」というように範囲を区切れば、新人の心理的負担を抑えられます。

そして、定期的にコミュニケーションを取り、業務やシフトについて相談しやすい職場環境を整えることが、定着率の向上につながります。不満は口に出せないまま蓄積し、ある日突然の退職として表面化するためです。

4. セルフレジ・AIなどを活用して省人化する

採用の努力と並行して、必要な人数そのものを減らす取り組みも進めましょう。

セルフレジやセルフ決済を導入すれば、会計業務の一部を顧客自身に担ってもらえます。その分、スタッフを品出しや接客など、人が対応すべき業務に配置しやすくなります。

また、AIによる需要予測・発注支援を活用すれば、発注業務の効率化と担当者の負担軽減が期待できます。発注は属人化しやすい業務の代表格であるため、システム化の効果が出やすい領域です。

5. スキマバイト・スポットワークを活用する

急な欠勤や繁忙時間帯など、一時的に人員が不足する場面では、スキマバイト・スポットワークの活用が有効です。

必要な日時・時間帯に絞って人材を募集できるため、常時スタッフを増やさずに不足分を補えます。「深夜のこの日だけ人が足りない」といったピンポイントの穴埋めができる点は、シフト管理に追われる店舗にとって大きなメリットです。

また、通常のアルバイト採用ではリーチできない人材層にもアプローチできます。「長期で働くのは難しいが、空いた時間なら働きたい」という層を戦力化できることは、採用の選択肢そのものを広げることを意味します。

EXPERT COMMENT

専門家のコメント – マイチームが効果的な理由

スキマバイトを活用する上で、大手のプラットフォームだけを使っていると「毎回はじめましての人が来るため、教える手間が膨大になる」「都度30%の手数料がかかり利益を圧迫する」という課題に直面します。
この悩みを根本から解決するのが『マイチーム(myteam)』による自社プール化です。大手アプリで出会った優秀な人材や、過去の退職者を自社専用のアプリに集約することで、毎回外部の海から知らない人を取り合う必要がなくなります。
「一度教えれば済む知っている人」だけを、手数料半額で何度でも呼べる仕組みを作ること。これこそが、コンビニの人手不足対策における最強の戦術です。

コンビニの人手不足対策は採用と省人化を組み合わせることが重要

ここまで見てきたとおり、少子高齢化による働き手の減少や他業種との採用競争が続くなかで、求人募集だけで必要な人員を安定的に確保し続けることは、現実的に難しくなっています。だからこそ、複数の対策を組み合わせる発想が必要です。

まず取り組むべきは、求人条件と採用方法の見直し、そして多様な人材の受け入れです。同時に、教育体制や職場環境を整えて既存スタッフの定着率を高め、人が抜けていく穴を塞ぎます。

そのうえで、セルフレジやAIなどを活用して定型業務・単純作業を効率化し、スタッフ一人ひとりの業務負担を軽減します。必要な人数そのものを減らせれば、採用のハードルも下がります。

それでも埋まらない繁忙時間帯や急な欠員に対しては、スキマバイト・スポットワークを活用して、必要なタイミングに応じて人員を補う。この三層構造を持てば、人手不足に振り回されにくい店舗運営が可能になります。

ここでポイントになるのが、採用チャネルを多様化したうえで、一度出会った人材を「プールできる」仕組みを持っておくことです。スキマバイトで来てくれたワーカーとの関係を一度きりで終わらせず、繰り返し来てもらえる状態をつくれれば、募集のたびにゼロから人を探す必要がなくなります。

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まとめ

コンビニの人手不足は、少子高齢化による働き手の減少、24時間営業に伴う必要人員の多さ、業務内容の幅広さ、他業種との採用競争、そして定着率の低さといった複数の要因が重なって生じています。放置すればサービス品質の低下や採用・教育負担の増大を招き、最悪の場合は営業時間の維持そのものが難しくなります。

対策としては、求人条件・採用方法の見直しと多様な人材の受け入れによって採用の間口を広げること、教育体制を整えて定着率を高めること、そしてセルフレジやAIによる省人化で必要人数そのものを減らすことが基本となります。

そのうえで、どうしても埋まらない時間帯や急な欠員には、スキマバイト・スポットワークを活用して柔軟に対応する体制を整えておきましょう。一度出会ったワーカーを自店の人材プールとして蓄積していければ、募集のたびにゼロから探す状況から脱却できます。

手数料を抑えながらスキマバイトを活用したい場合は、自社専用スキマバイトアプリ「myteam」の併用もあわせて検討してみてはいかがでしょうか。

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